2011年6月アーカイブ

通訳・翻訳・英文ライター試験は同法に基づき行われ、正式には「英文ライター試験」といいます。

今までは「通訳案内業試験」といっていましたが、上記施行により、名称が変更されます。

ここ数年、試験方式に大幅な変更のあった通訳・翻訳・英文ライター試験ですが、この、「通訳案内士法」の施行により、さらに若干の変化が予想されます。

ただし、そもそもこの改正は、観光立国に向けた政府の取組みの一環で、その目的は「外国人観光客に対する接遇の向上等のため、通訳・翻訳・英文ライターの人数を増加し、その積極的な利用を促す」ところにあります。

ですから、「外国人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内をする」通訳・翻訳・英文ライターとして、より実践的な能力が問われる部分はあるかもしれませんが、それも、従来の試験でも重要とされていた点で、その試験合格のための学習法に、大きな変わりはありません。

受験生の方々は、様々な報道等に惑わされることなく、「民間外交官」たる通訳・翻訳・英文ライターに求められるものは何か?という点をしっかり踏まえ、学習を進めていっていただきたいと思います。

とはいえ、試験合格のために、現状をきちんと把握しておくことは大切です。

河成鎮士





英文ライターの仕事

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通訳・翻訳・英文ライターの仕事には、都内、日光、箱根、京都などの観光ツアーのみならず、実に様々な面白いツアーがあります。

通常の観光ツアーには、はとバスの外国人ツアーやJTBサンライズツアーの様な誰でも参加できるパッケージツアーや、毎年同じコースを回るシリーズもののツアーなどがあります。

シリーズもののツアーは、例えばJALパックの日本版のようなもので、日本の旅行会社の海外支店や、海外のエージェントで申し込んだ人が参加します。

ハワイやカリフォルニアの日系人のツアーなどは、リピーターが多いので特色を出す為、普段滅多に行かない箇所が含まれていることがあり、初めてガイドする時は、戸惑うことがあります。

実は私も、数年前から続けて頂くことになった日系人のツアーで初めてのところが3箇所もありました。

そのツアーは、成田、都内、松本、高山、奈良、舞子、岡山、備中高梁、広島、小豆島、京都、関空というコースだったのですが、舞子、備中高梁、小豆島が、仕事でお客様を連れて行くのが初めての箇所でした。

「下見必須」をモットーにしている私も、時間がなかったので、何十年も同じツアーを主催しているツアコンの日系人旅行会社社長に相談すると、「備中高梁なんて私の両親の出身地だから入れてるけど、普通の外国人ツアーでは、まず行かないからね」と笑われました。

お陰で、バス駐車場から見学箇所への導線や、ホテルのチェックインデスクからエレベーターへの導線など、詳しく教えて貰いました。

ガイドが初めてなんてわかるとお客様に不安を与えるので、初めての場所でも、下見など十分下調べをして、素知らぬ振りをしてガイドすることもあるのですが、この時はとても助かりました。

舞子は、明石海峡大橋のふもとのホテルに宿泊するだけでした。

周辺情報を色々調べておいたのですが、1回目のツアーの時は、運悪く(運良く?)どしゃぶりで、お客様は全員チェックイン早々、大浴場などでくつろいだだけでした。

私は勿論どしゃぶりの中、明石海峡大橋の展望台、舞子駅周辺のショッピングビルなどの探索に行ったので、翌年2回目に行った時は、「橋の展望台の海上プロムナードには47メートル下の海面を見下ろせるガラスの床があって面白いですよ」など色々な情報を差し上げることができました。

何年も前になりますが、台数口で、横浜ロイヤルパークホテルの展望窓からドックヤードガーデンを見下ろして建築関係の説明をしてから、みなとみらいに昔あった展示ホール等を数軒回るツアーがありました。

下見を済ませて、ガイド全体の打ち合わせに出席すると、大先輩ガイドのWさんも下見に行かれたということでした。

「あのベテランのWさんですら!」と感心したのを覚えています。

「大ベテランだからこそ」と言うべきでしょうか。

横浜ランドマークタワーや六本木ヒルズ展望台に初めて行くのに下見に行こうとしない新人ガイドの人を時々見かけますが、絶対下見に行かないと大変なことになりますよ。

バス降車場から入り口へのルートもわかりにくい所ですが、降りる時もとんでもない所に出て来ますからね。

広島、京都、奈良、大阪、神戸、金沢、高山、福岡、仙台、札幌、名古屋......等々、何十回、何百回と行ったことのある都市でも、レストランなど初めての所がよくあります。

そのレストランに行くのが到着日以降なら前の晩に必ず場所を確かめに行きます。

バスが店の前に着けられない場合が多いし運転手が道を知らない時もあります。

営業時間内に着けば勿論中に入って座席やメニューの確認をしておきます。

前に行ったことのある所なら早朝ウォーキングのついでに再確認することもありますが、初めての箇所を下見なしに残しておくのは落ち着かないので、夜中でも数時間かけて散歩も兼ねて、歩いて回っています。

初めに、ツアーには観光ツアー以外にも色々あると書きました。

例えば、各企業等が関係者を招待し、本社、ショールーム、工場訪問などを行うインセンティブ・ツアー(報奨旅行)があります。

会社訪問などが主目的なので、こういうツアーの場合は、関連の情報や専門用語の勉強もかかせません。

国際会議に伴うツアーもあります。

選手、演技者、会議参加者などの日程管理の他に、楽器や大道具の輸送・保管にも気を使いますが、ツアー毎に個性があるので、毎回感動的な素晴らしい体験をさせて頂くことが多いです。



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