2010年6月アーカイブ

僕の日本の友人の中に、海外へ行かずに英語の発音がネイティブ並になった人がいます。

彼は現在プロの通訳者として大活躍しています。

僕は、初めて彼の英語を聞いた時、てっきり日本語の話せない日系アメリカ人だと思っていました。

彼の発音・リズムには本当にしびれました。

その彼が、『英検1級突破道場』(松本道弘著日本英語教育協会)の中で、発音の習得方法について次のように語っています。

「英語のリズム、発音、呼吸に関して、私にとって非常に役に立った1つの教材は『セサミ・ストリート』でした。

私は大学1年の終わりから2年生にかけて、6ヶ月間『セサミ』で勉強しました。

まず、テキストを買ってきて、面白そうなスキット(アーニーとバートのスキットがいちばん好きでした)の部分を読み、そのスキットをテープにとる。

そして、短い使える文章を同じ発音、リズム、スピードで完壁についてゆけるようになるまで練習する。

その作業を毎日曜続け、月曜から土曜まで電車の中でテープで聴き続ける、といった方法です。

今、当時のテープを引っ張り出して聴いてみたら、完全に文章を覚えていました。

しかも、その中の文章を今でもひんぱんに使っていることにも気付きました」

先にも言ったように、僕もネイティブ・スピーカーの発音を真似してコピーすることには大賛成です。

ただ、付け加えたいのは、こういう練習も発音の基礎ができていないとあまり意味がないということです。

上記のような練習で効果を上げるためにも、もう少し辛抱して基礎発音の特訓を続けてください。


練習の過程で苦手な音が出てくると思います。

LやRはもちろんのこと、thやthsの音です。

次の短い文を発音してみてください。

That's worth something.

いかがですか?こんな簡単な文でも、正しく発音しようとすると意外と骨が折れます。

somethingのsに影響されて、worthのthがsになりかねません。

似たような音で、bathsの発音にも苦労させられます。

これは特に、thからsに移動するのがひじょうに難しい単語です。

さらに、vとbの違いも難しいかもしれません。

メルボルンにVB(VictoriaBitter)というビールがありますが、これもうっかりするといい加減な発音になってしまいます。

英語が母国語ではない僕らには、ビールを注文する時でさえ気が抜けないので酔っている暇はありません!実は、これらはすべて僕の苦手な音なのです。

しかし、前向きに考えれば、そういう苦手な音があるということを発見できただけでも進歩があると思います。

まずは、得意なところを伸ばすというよりは、苦手なところを見つけて克服していってください。

そして、テープに録音したドラマなどの一節を繰り返し真似していけば、発音の矯正と修正に必ず結びついていきます。

さらに、このコピー練習(リピーティング)の過程で英語のリズムが把握できるようになります。

そして、何よりこの練習を続けていると、もうひとつ大きな見返りがあります。

それは、

英語が「かたまり単位」、つまり、「ひと呼吸で話せるブロ
ック単位」で捉えられるようになる。

これが最大の収穫になります。

なぜなら、バラバラの単語単位ではなく、グループ単位で英語が捉えられるようになると、リスニングが飛躍的に伸びていくからです。

こう考えると、発音の悪い人はリスニングが弱いという説に真実味が帯びてきます。

いずれにしても、発音とリスニングが深く関わっていることだけは間違いありません。

(4)発音練習はひとえに根気回

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発音の基本練習はかなりの根気を要します。

退屈な作業です。

たとえ、優れた教材にめぐり会ったとしても、途中で投げ出したくなるかもしれません。

しかし、それを超えていかなければ、いつまで経っても英語の基本をモノにすることができません。

しばらくは辛抱して徹底的に練習を続けてください。

どれくらいの時間を割けるのかは人によって違いますが、2~3ヶ月くらい真剣にやれば、一応すべての音が発音できるようになるでしょう。

かと言って、1冊の発音教則本をひと通りやったからそれで終わりというわけではありません。

次に、基礎発音を固める作業が必要になります。

そして、音を口に馴染ませるための音読や、テープに録音したドラマなどの一部分を真似てみる作業が続いていきます。

こうやって見てくると、やはり、発音練習にも段階があります。

いきなり長文が音読できるわけではありません。

次の順番をたどることになります。

単語→フレーズ単位→ひとつのセンテンス→複数のセンテンス→段落→章

まず、出発点となる単語を繰り返し発音しながら、基本的な英語の音に慣れていってください。

長い文章が音読できるようになるには、英語を読むことと、リスニングの量を同時に増やしていかなければなりません。

当分のあいだは、テキストやカセットテープ、あるいはCDを利用して、真似(リピーティング)を続けてください。

(3)テープレコーダーは"鏡"

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では、発音練習の次の段階へ移ります。

ここからの作業が本格的な練習になります。

テープレコーダー(2台あれば理想的)を用意してください。

まず、テープに単語や文章のモデルリーディングをそっくりそのまま自分で吹き込みます。

次に、モデルリーディングと録音した自分のリーディングを聞き比べてみるのです。

最初は、照れくさかったり、自分の声を聞き慣れていないこともあって妙な感じがすると思います。

しかし、これは効果抜群です!

良くも悪くも、録音されたテープは嘘をつきません。

鏡のようなものです。

テープに入ったものが、その時のありのままの状態です。

大袈裟かもしれませんが、この練習には心の余裕が必要になってきます。

なぜなら、現実に目を向けることを避ける人が多いからです。

自分の情けない発音を聞くのは確かにつらい作業です。

しかし、テープに録音されたものは、忠実に今の自分の実力を映しています。

それをしっかりと受け止めて、前向きに取り組んでいってください。

僕がバンドメンバーとして3年半お世話になった谷村新司さんは、必ずコンサートの通しリハーサルをテープに録音されてました。

曲問のおしゃべりも、まるで本番のように手を抜かずに入れておられました。

おそらく、自宅でテープを聴きながら、客席にいる人の立場からチェックをされていたのでしょう。

プロ中のプロと言われる人でさえ、こういう隠れた努力をしています。

この例からも分かるように、第三者の目と耳を持つことはきわめて重要。

恥ずかしがらずに、そして、面倒くさがらずにどんどんテープレコーダーを活用していってください。

英語代筆クラブ・ストレス

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では次に、英語代筆クラブ・ストレス(強勢・アクセント)について考えてみましょう。

イントネーションとこっちゃになって区別がついていない人もいると思います。

英英辞典で意味をはっきりさせましょう。

手元にあるOxfordAmericanDictionaryは、次のように定義しています。

…the extra force used in speaking a particular syllable or word,or on a sound in music…
(特定の音節や単語を発音する時、または音楽の単音に用いられる強勢のこと)つまり、強弱のビートのことです。

定義の中の`theextraforce'とは「息」のことを意味しています。

よって、音の強弱は発音時の「息の量の違い」と言えます。

では、CIDOEの用例を見てみましょう。

When'insert'is averb,the stress is on the secand syllable,but when it is a noun,the stress is on the first syllable.
(insertという単語が動詞の場合、強勢は第2音節に置かれ、名詞の場合は第1音節に置かれます)これは文法でよく言う、「名前動後」と呼ばれる強勢のルールです。

音節に関して、通常、辞典を見ると、「・」で単語が区切ってあります。

例えば、上記の単語であれば、'in・sert'のように表記されています。

これで、この単語は2音節から成ることが分かります。これが英語代筆クラブ・ストレスです。

この区分けはひじょうに小さいマークなので見落としがちですが、今後は音節に注意して強弱の位置を確認してください。

ここにも辞書を精読することの大切さが潜んでいます。

さて、ざーっと音の連結、イントネーションと英語代筆クラブ・ストレスに関して見てきましたが、大体の概略はつかんでもらえたと思います。

僕は音声学の専門家ではありません。

本格的に英語の音声について勉強したい人は、専門家によって書かれたものを一読されることをお勧めします。

新聞や歌詞の翻訳

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■新聞・雑誌
新聞や雑誌については、新聞社または出版社から仕事を依頼されることになります。

雑誌の場合、翻訳を仕上げる期間は月刊で1~2週間、週刊で1~3日が平均です。

新聞では、納期までの日数がさらに少なくなります。

したがって、調べものに割ける時間の少ない新聞・雑誌の翻訳では、最初から完成原稿に近い形で翻訳を進めていく必要があります。


■歌詞対訳
歌詞対訳は、レコード会社から直接個人の翻訳家に依頼するというスタイルが通常です。

しかし、この分野でのニーズは少なく、生活していけるだけの収入を得るのも難しいため、歌詞対訳を手がける翻訳家の大半は、雑誌や通訳など音楽関連の他の仕事を兼ねているというのが実情のようです。

英語代筆クラブ式吹き替え翻訳は、しゃべる俳優に合わせてセリフを翻訳していくため、字幕翻訳のような厳しい字数制限はありません。

それだけに使える表現も多くなりますが、その代わり吹き替えならではの注意点が生じてきます。

それが「リップシンク」と呼ばれるものです。

演じている俳優の口の動きと、日本語のセリフがずれないようにすること、吹き替えで最も注意を要するのはこの点といえます。

したがって、日本語のセリフに置き換えるときは、俳優の口が動いている間にセリフが収まるように配慮しなければならないわけです。

もらった台本をハコ書きし、翻訳していくという作業は字幕翻訳と同じですが、英語代筆クラブ式吹き替え翻訳では実際に翻訳されたセリフと俳優の口の動きが合っているかどうか確認する必要があります。

また、英語と日本語とでは文章構造が違うため、俳優の動作と日本語のセリフが合わないというケースも出てきます。

そこをどうクリアするかが、英語代筆クラブ式吹き替え翻訳の難しい点といえるでしょう。

翻訳原稿が仕上がると、次はスタジオ収録となります。

キャスティングされた声優が、それぞれ自分の演じる俳優のセリフを吹き込んでいく作業ですが、収録が無事に終わり、日本語のセリフが収録されているフィルムがテレビ局やビデオソフトメーカーに納品された段階で、英語代筆クラブ式吹き替え翻訳の仕事も終了となります。

その他、映像翻訳の中には海外テレビ番組の翻訳という仕事もあります。

これについては、番組制作会社から翻訳を依頼されるというスタイルになります。

テレビ番組には、ニュースやエンタテインメント、バラエティ、音楽番組、スポーツ番組などさまざまなジャンルがありますが、原則として映画のように台本が用意されていることはまずありません。

したがって、翻訳者は制作会社に実際に赴き、番組を見ながらヒアリングで内容を聞き取って翻訳を行うことになります。

翻訳家でありながら、通訳としての能力も求められてくるわけです。

番組によってはビデオを持ち帰り、自宅で翻訳を行うこともありますが、リアルタイムでの放送が求められるニュース番組のようなものは、実質、数人の翻訳家が制作会社に集まり、分担しながら数時間で翻訳を行うというケースがほとんどです。

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