1番最初にやるべきは、「先例」を調べ、参考にすることです。
「参考」「参照」「引用」とは、真似のことではありません。
「先例」を知らなければ、逆に、同じことを、しかもまずく書いてしまって、結局、猿真似の類になってしまうのです。
「先例」に学びながら、それに「あるもの」を付け加えてゆく、というのが調査の1番目の意味です。
さらに、「先例」を調べることで、誤った理解を事前に防げるのです。
「先例」は、成功よりも、失敗に満ちています。
その「失敗」には、共通の型があります。
つまり、誰でも、自分も、簡単に陥る型です。
それを避けるという意味でも、「先例」の調査が必要になるのです。
したがって、参考文献、資料、データの探索と参照が不可欠になります。
問題は、たくさんある参考文献や資料集から、どのようにして適切なものを選び出すか、ということです。
これには、決まった解答はありません。
ただし、いくつかの「定則」はあります。
(1)大切なのは、事前に、調べすぎないことです。
基本的な部分を調べたと考えたら、コンテ(内容の概略)を書いてみます。
あるいは、書きはじめます。
書き出すと、むしろ、問題の微妙な焦点が浮き出てくるのです。
調べるべき「内容」がかたまってくるのです。
必要とすべき参考文献やデータがわかってくるのです。
(2)参考文献、データは、あくまで、参考にするためのものです。
それにもたれかかるのは、慎むべきです。
むしろ、それらは、自分の行論の補強物だ、という程度に考えてください。
(3)問題別の、基本参考文献・資料・データ集は、市販の形でも、各種揃っています。
いちばん役立つのは、その問題をポピュラーな形で的確に述べている評論家が、参考にしている文献やデータに注目することです。
専門家が依拠している文献やデータを調べるよりも、ずーっと効率的で、的確です。
例えば、立花隆が調査した分野の本は、全部、参考になります。
取材の方法もわかりますよ。
(4)最後にいいたいのは、いま自分がやっている仕事に直接関連がなくても、新聞や週刊誌で気づいた「最新」の興味ある記事を、ファイリングすることです。
「過去」の重要な記事やコラムは、きちんとした形で、「公的」にファイリングされてゆきます。
しかし、1番新しいものは、すぐに消えてゆきます。
形として残り難いものです。リライト専門家によると、ファイリングしすぎないことです。アンテナにピッと引っ掛かったものだけでいいのです。大部分は、無用のものとなって、記憶から消えてゆくものだ、という程度に考えてください。
表現力と企画力という才能は、いってみれば親戚関係の才能だからこれを「文才」にまとめて、営業力を「商才」と言う言葉に代替することもできる。
そうすると、文才と商才がライティング・代筆屋にとって不可欠の能力ということになる。
ところが、天は二物を与えずで、このふたつを兼ね備えたwebライティング・代筆屋というのは少ない。
文才に長けたライティング・代筆屋は商才がからきしダメで、商才に長けたwebライティング・代筆屋はとかく文章がお粗末だ。
しかし、商才に長けたライティング・代筆屋というのは、それなりに行動力と"口動力"があって図太く凌いでいけるから、まあ、余計なお節介をする必要はないだろう。
問題は文才に長けてはいるものの、商才に欠けるライティング・代筆屋である。
これは、もったいない話だ。
そこで、ここではそうしたライティング・代筆屋をターゲットに、ちょっとお節介をしてあげることにする。
すなわち、「売れるライティング・代筆屋のための営業戦略」について述べることにする。
タイトルの絵柄は大きいが、中身はたいしたことはない。
お客様に感じいい人と思われるライターになるためのイロハくらいの意味だ。
前向きの気持ちと心がけさえあればある程度学習できるテイのものである。
なお、理想の3づくしをあげたついでに、無理矢理作った"逆3づくし"も参考までにあげておこう。
これはライティング・代筆屋にとっての決定的な悪癖、才能漏れのワースト3で、これだけ揃うと「売れないライティング・代筆屋」になること請け合いです、というものだ。
いわく、"遅い""お粗末""オクレテル"の「30(サン・オー)」である。
"遅い"というのは遅筆の人、締切遅れの常習者。
"お粗末"は説明するまでもないだろうが、粗製にして乱造された原稿である。
"オクレテル"というのは時代遅れ。
マスコミの世界では、新しさが正義という面があるから、時代遅れは致命傷にもなりかねない。
補正や合成した画像のチェックは、AdobeRGB(1998)を色基準とするPDFファイルでチェックを行う。
プリントでチェックする場合は、AdobeRGB(1998)をほぼ再現できる写真画質のプリントを要求する。webライティングによると、広告表現ではイメージを重視することが多いが、全体の色調や明暗のバランス等は数種類の画像を作成して比較する方法もある。
デジタルワークではそれほど手間はかからない。
次にイラストレーションのチェックについては、イラストレーションは個性が重視されるので使用するソフトが異なったり、絵の具等で描いたアナログ原稿も多い。
デジタルデータとして描かれた場合は、AdobeRGB(1998)かjapancolor2001という色基準のPDFファイルでチェックを行う。
プリントする場合でも、この色基準に貝っていないと後のトラブルに繋がりかねないので、webライティング式ドキュメントも色基準を遵守するように求める。
アナログで描かれた原稿の場合は、原画でチェックすることが一般的だが、AdobeRGBq998)を色基準としてカメラで複写を行い、撮影画像と同様に扱えば、ネットワークやデータベースで管理しやすくなる。
個人情報の保護には配慮しなければならないが、顧客との関係が深くなるほど嗜好性も情報として蓄積できる。
次にwebライティング式情報のデータベースをどのように構築するか。
webライティング式情報では恒常的に使用するテキスト・画像・デザインテイストだけではなく、キャンペーンごとに使用する要素も用意しなければならない。
現在では商品が情報のほとんどを占めていると思うが、顧客の嗜好性、感性に訴えるイメージを多くしなければ、ただのカタログになってしまうだろう。
サイズがA4でページも増やせるなら、直裁的な商品メッセージだけではなくブランドコミュニケーションのためのイメージもメッセージとするべきだ。
そこでは、webライティング式情報の生産性が非常に重要で、フルデジタルで作業が完了しなければならない。
デジタルカメラで撮影し、コンピュータでイラストを描く。
デザインワークとプリプレスワークをシームレスに繋ぎ、デジタルwebライティング式印刷機でバリアブル印刷を行う。
最新の機器やアプリケーションソフトを使いこなして、表現力と生産性の高いグラフィック・ワークフローを構築することが実行力を与える。
そして、この二つから成る基本構造に、どのように組み合わせると反応が良くなるのか方程式を見つけなければならない。
想定するターゲット像はマスコミュニケーションとは異なり、無数に広がっていくからこの設計が難しい。
誕生日や結婚記念日等の受け手のイベントに合わせ、購入頻度や来店履歴で判断する方法論が一般的ではあるが、まだ確立された理論はないだろう。
タイミングとマッチングの方程式は経験値も必要なはずだ。
簡単な作業ではないが、こうしたノウハウを緻密に構築できれば、費用対効果の高いDMを送れる。
本当のDMとはこちらの好意を伝える、心に働きかけるラブレターなのだからそう簡単ではない。
業務分析書・要求定義書やデータベース定義書について、説明の必要はないでしょう。
データベース定義書の中には、意味や流れの理解につながる資料を含みます。
詳細な外部設計書を重要視する根拠は、顧客が理解して承認できるのは、あくまで外見(外部から見た動作結果)からであるという認識に基づきます。
もちろん、完成したプログラムを検証する際も詳細な外部仕様が基準となります。
動かしたときにどうなるかという詳細な情報をもとに、実際の動作を確認して、仕様通りかどうか承認を得るのがキモです。
内部仕様がどうこういっても、意味がありません。
外部設計書から内部設計書を書き出すときに、記述の視点の違いから発生する誤解は非常に危険です。
紙の上で複雑な伝言ゲームをしているようなものです。
あるドキュメントをよりわかりやすくしようとするあまり、多くの情報を排除してしまったり、よく根拠がわかっていないまま、(内部設計は外部設計と別の人が担当する場合が多いため)表現を変更してしまうと、次の段階ではその表現がひとり歩きしてしまい、そこからまた別の表現に変換されることもあります。
こういったことが繰り返されると、webライティング型プロジェクトに大きな影響が及びます。
まさに伝言ゲームですが、どういうわけか日ごろ携わる開発では無頓着なようです。
目の前の「理解しにくい」事柄の対処だけに注意がいってしまい、「わかりにくいよりはよい」という、一見反論しにくい理由によって少しずつ、ですが確実に本質からズレていきます。
したがって、webライティング型システム研究会は、情報が重複しそうなドキュメントは極力排除します。
ドキュメントの同期をとるなどの変更管理が仕事なのではなく、「顧客にとって利益のあるサービス」を定義し、そのサービスを提供する仕組みを「作って動かす」ことが仕事です。
この鉄則を実現できる限りは、意識的にほかの作業を排除するべきです。
後々のメンテナンスのために内部設計書が必要という考え方もあるでしょう。
ですが、具体的な実装に関する情報を、いずれにしても、メンテナンスの実作業者は何をしたいwebライティング型システムなのか頭に入れたうえでソースを読んで理解する必要があります。
その理解には、なぜそういった仕様なのか、どうしてそう作っているのか、結果として外部仕様の何を実現しているのかという情報の方が内部設計書よりはるかに重要です。
今までは「通訳案内業試験」といっていましたが、上記施行により、名称が変更されます。
ここ数年、試験方式に大幅な変更のあった通訳・翻訳・英文ライター試験ですが、この、「通訳案内士法」の施行により、さらに若干の変化が予想されます。
ただし、そもそもこの改正は、観光立国に向けた政府の取組みの一環で、その目的は「外国人観光客に対する接遇の向上等のため、通訳・翻訳・英文ライターの人数を増加し、その積極的な利用を促す」ところにあります。
ですから、「外国人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内をする」通訳・翻訳・英文ライターとして、より実践的な能力が問われる部分はあるかもしれませんが、それも、従来の試験でも重要とされていた点で、その試験合格のための学習法に、大きな変わりはありません。
受験生の方々は、様々な報道等に惑わされることなく、「民間外交官」たる通訳・翻訳・英文ライターに求められるものは何か?という点をしっかり踏まえ、学習を進めていっていただきたいと思います。
とはいえ、試験合格のために、現状をきちんと把握しておくことは大切です。
河成鎮士
通常の観光ツアーには、はとバスの外国人ツアーやJTBサンライズツアーの様な誰でも参加できるパッケージツアーや、毎年同じコースを回るシリーズもののツアーなどがあります。
シリーズもののツアーは、例えばJALパックの日本版のようなもので、日本の旅行会社の海外支店や、海外のエージェントで申し込んだ人が参加します。
ハワイやカリフォルニアの日系人のツアーなどは、リピーターが多いので特色を出す為、普段滅多に行かない箇所が含まれていることがあり、初めてガイドする時は、戸惑うことがあります。
実は私も、数年前から続けて頂くことになった日系人のツアーで初めてのところが3箇所もありました。
そのツアーは、成田、都内、松本、高山、奈良、舞子、岡山、備中高梁、広島、小豆島、京都、関空というコースだったのですが、舞子、備中高梁、小豆島が、仕事でお客様を連れて行くのが初めての箇所でした。
「下見必須」をモットーにしている私も、時間がなかったので、何十年も同じツアーを主催しているツアコンの日系人旅行会社社長に相談すると、「備中高梁なんて私の両親の出身地だから入れてるけど、普通の外国人ツアーでは、まず行かないからね」と笑われました。
お陰で、バス駐車場から見学箇所への導線や、ホテルのチェックインデスクからエレベーターへの導線など、詳しく教えて貰いました。
ガイドが初めてなんてわかるとお客様に不安を与えるので、初めての場所でも、下見など十分下調べをして、素知らぬ振りをしてガイドすることもあるのですが、この時はとても助かりました。
舞子は、明石海峡大橋のふもとのホテルに宿泊するだけでした。
周辺情報を色々調べておいたのですが、1回目のツアーの時は、運悪く(運良く?)どしゃぶりで、お客様は全員チェックイン早々、大浴場などでくつろいだだけでした。
私は勿論どしゃぶりの中、明石海峡大橋の展望台、舞子駅周辺のショッピングビルなどの探索に行ったので、翌年2回目に行った時は、「橋の展望台の海上プロムナードには47メートル下の海面を見下ろせるガラスの床があって面白いですよ」など色々な情報を差し上げることができました。
何年も前になりますが、台数口で、横浜ロイヤルパークホテルの展望窓からドックヤードガーデンを見下ろして建築関係の説明をしてから、みなとみらいに昔あった展示ホール等を数軒回るツアーがありました。
下見を済ませて、ガイド全体の打ち合わせに出席すると、大先輩ガイドのWさんも下見に行かれたということでした。
「あのベテランのWさんですら!」と感心したのを覚えています。
「大ベテランだからこそ」と言うべきでしょうか。
横浜ランドマークタワーや六本木ヒルズ展望台に初めて行くのに下見に行こうとしない新人ガイドの人を時々見かけますが、絶対下見に行かないと大変なことになりますよ。
バス降車場から入り口へのルートもわかりにくい所ですが、降りる時もとんでもない所に出て来ますからね。
広島、京都、奈良、大阪、神戸、金沢、高山、福岡、仙台、札幌、名古屋......等々、何十回、何百回と行ったことのある都市でも、レストランなど初めての所がよくあります。
そのレストランに行くのが到着日以降なら前の晩に必ず場所を確かめに行きます。
バスが店の前に着けられない場合が多いし運転手が道を知らない時もあります。
営業時間内に着けば勿論中に入って座席やメニューの確認をしておきます。
前に行ったことのある所なら早朝ウォーキングのついでに再確認することもありますが、初めての箇所を下見なしに残しておくのは落ち着かないので、夜中でも数時間かけて散歩も兼ねて、歩いて回っています。
初めに、ツアーには観光ツアー以外にも色々あると書きました。
例えば、各企業等が関係者を招待し、本社、ショールーム、工場訪問などを行うインセンティブ・ツアー(報奨旅行)があります。
会社訪問などが主目的なので、こういうツアーの場合は、関連の情報や専門用語の勉強もかかせません。
国際会議に伴うツアーもあります。
選手、演技者、会議参加者などの日程管理の他に、楽器や大道具の輸送・保管にも気を使いますが、ツアー毎に個性があるので、毎回感動的な素晴らしい体験をさせて頂くことが多いです。
今回のブログでは、通訳ツアー中の大問題である食事について書いてみましょう。
英語ガイドをしていると、様々な国籍の方がいるので、多様な食事制限に気をつけなければなりません。
イスラム教徒は、豚肉は厳禁です。
アルコールも駄目な人は、ケーキを食べる時でも、リキュールが入ってないか尋ねます。
レストランに前もって「豚肉不可で」と指示してあっても、100%ビーフのハンバーグにベーコンが巻いてあったことがありました。
その時は先に調理場に覗きに行ったので気がつきましたが、ベーコンに一旦触れてしまったハンバーグをそのまま出したとなると私も切腹ものなので、全部作り直してくれるように頼みました。
でも、10分もたたないうちに新しいハンバーグが30人前出てきたではありませんか。
ああ、でもやっぱりそのレストランを信じるしかないですね。
インドのヒンズー教徒は牛肉厳禁ですが、インド人には牛肉も含めてすべての肉類が駄目なベジタリアン(菜食主義者)が多くいます。
インド人でなくても、アメリカ人などにも菜食主義者が沢山います。
ベジタリアンの場合、どこまでが駄目なのか確認する必要があります。
牛肉・豚肉などは駄目でも魚介類は大丈夫な人、魚介類も含めてすべての肉類は駄目だけれど卵・乳製品は大丈夫な人、卵・乳製品も含めて動物性のものは一切駄目な人もいます。
魚介類不可の人は、和食は要注意です。
野菜の煮物にしても、だし汁に殆ど必ず鰹節が含まれているからです。
またアメリカ人などはアレルギーによる食事制限のある人がとても多いです。
MSGアレルギーというのはグルタミン酸ソーダ(つまり味の素などの調味料)アレルギーなのですが、強度のMSGアレルギーの人は本当に困りますね。
醤油等ほとんどすべての調味料に入ってますから。
他にも、そばアレルギー、小麦粉アレルギーなど色々ありますが、以前、海水に含まれるヨードのアレルギーの人がいました。
魚介類は勿論、海草も、塩も駄目なのです。
塩が駄目ということは醤油・味噌などの調味料もほとんど駄目ということになります。
ツアー開始前には申告がなかったので普通食を予約していたのですが、最初の食事の時、たまたま横に座って事情を聞いたので、「じゃ、このチキンだけしか食べられないから私のをどうぞ」と差し出すと、「ありがとう。でもこのチキン3切れのうち、上の1切れだけ頂くわ。だって下の2切れは下に敷いてある海草サラダに触れちゃってるから」と言われてしまいました。
その人はツアーのサブ・リーダーだったのですが、2週間のツアー中、私が毎日レストランとの交渉で苦労しているのを見て遠慮したのか、2回目からは来なくなってしまいました。
とっても良い老婦人だったのに残念です。
Veganという完全菜食主義者には驚きました。
蜂蜜も駄目、食べ物だけでなく、毛布もソファーの皮も、動物性のものは一切駄目なのです。
そのツアーでは、小学校で各クラスに入り給食を一緒に頂くことがありました。
特例だからホテルの朝食ビュッフェのパンでも持参させようと思いましたが、10種類くらいのパンのすべてに牛乳か卵が入っているのです。
アメリカでも食べ物探しには苦労するそうで、その時も非常時用に本人がVegan用の特別食を持参していたのですが、見るとチョコバーのように見えるものだったので、「お菓子に見えるから教室では食べないでね」と頼みました。
広島市に9日間滞在したのでお好み焼き屋にも行きました。
肉類が駄目なのでラードの代わりにサラダ油を使うベジタリアン用のテーブルに彼女も座ったのですが、隣のベジタリアンは魚介類可の人で、天かすの中にスルメのフレークが入ったものをお好み焼きの中に入れていました。
はじめは別々のへらを使っていたのですが、店の人が、うっかり隣の人のお好み焼きをひっくり返したへらで彼女の分もひっくり返そうとしたものですから、「ストップ。お願いだから別のへらでやって頂戴」と言われてしまいました。
ツアー終了時のパーティで、彼女がワインを手にして、「これなら大丈夫でしょ?」と微笑んだので、「ああ、でもそのワインは日本製で魚のエキスが入っているから......」と答えてやりました。
皆で大爆笑となりました。
そういう彼女からもッアー終了後に、感謝のお便りを頂くと、それまでの苦労が吹っ飛び、一瞬にして面白かった貴重な体験として思い出のアルバムに入ってゆきます。
patientで、何時も笑顔を絶やさず、informativeで、ユーモアがあって......と色々嬉しい褒め言葉を頂きますが、他の仕事と違って、最後にキチンとしたお礼の言葉を頂けるところが、仕事のやりがいを感じさせる大事な要素ではないでしょうか?「あなたがガイドで本当に良かった」と言って貰えるとガイド冥利につきるものです。
自分のスケジュールと合えば、すぐ受諾の返事をします。
すると確認のFAXなりメールが送られてきます。
JFGというのは全日本通訳案内業者連盟という同業者組合の一つです。
私も一員です。
またエージェントは旅行代理店です。
その確認のFAXなどには、依頼主・仕事の日時・内容・コース・料金など細かく書かれています。
次に依頼i三にも連絡をし、挨拶、自己紹介の後、細かく確認及び打合わせをします。
一旦それが終わると、ここから各自の準備が始まります。
本やネットを利用し、できるだけ多く情報を集め必要なら実際にコースの下見に行き、トイレの位置・洋式の有無・気をつける場所・混雑している時の説明場所などを確認します。
新人の頃は必ずしておきます。
ベテランの人たちは、下見に行かなくても何度も行っているので、シミュレーションだけで済むでしょうが......0ただ最近では、いろいろ位置が変わっていたりするので要注意です。
行ってはじめて分かることもあります。
私の経験でも、訪問日が年1度の休日に当たっていてあわてたこともありました。
また、修理中であったり、仏像が他の場所の展覧会に出品中であったりすることもあるので、できる限り下見して新しい情報を仕入れておきます。
最近では、ほとんどの寺社がホームページを持っていますので必ずチェックします。
JFGにはホームページもあり、会員同士の情報交換もできますし、先輩の方に直接聞くこともあります。
いずれにしても、お客様に自分のできる最高のッアーを提供できるよう準備をします。
新人の頃はツアーのコースすべての場所に対して、自分の説明の原稿を書いて、覚えようとしたこともありましたが、実際には、あがってしまってバスの中ですら半分も言えずに終わったこともあり、今はそこまではやりません。
実際に依頼される仕事は実にさまざまです。
空港や駅にお客様を迎えに行ってホテルまで送るミーティングや、その反対にホテルから空港や駅まで送って見送るセンディング、バスに乗って観光地を1日ないし半日案内するいわゆるガイド業務。
これらは本来の通訳・翻訳ライターの仕事ですが、それ以外にも、コンベンションの通訳や受け付けなどのスタッフ、工場見学の通訳など......。
また富士山登山の同行、ナイトツアーで飲会に同席しながらの通訳など何でもありです。
現場で急にイベントのインタビュー通訳を依頼されたりすることもあります。
本来のガイド業務の場合ですが、当日にはツアースタートの少なくとも30分ないし1時間前にはお客様の宿泊しているホテルに行ってスタッフの人たちやドライバーの人といろいろ打合わせをします。
通訳・翻訳ライターの仕事は添乗員とガイドを一緒にしたようなもので、ガイド案内以外に入場券などの手配やレストランの予約確認なども重要な仕事です。
もちろんグループによっては、お客様の荷物の運搬をしたり、また、車イスに乗った人がいれば当然ケアすることになります。
1日の仕事が終わると、あずかり金の精算やエージェントへの報告をします。
受験勉強の合間には観光地に行って観光客に話しかけ、気が合えば・緒に観光地を回っていました。
その頃は、英作の質問など常に10数個程持って、それをLI実に話しかけていました。
後に通訳・翻訳ライターという仕事があることを知って資格を取りましたが、こんなに楽しい仕事があるのかと思いました。
いろいろな国からの人々との交流を通じて知る文化や習慣の違い、留学経験もその頃は海外旅行の経験すらない私には実に新鮮でした。
知り合った後もいろいろな物、たとえば辞書などを送ってもらったこともあります。
ガイドになってからは、外国を知る楽しみと共に日本を知る楽しみも加わりました。
例えば能や狂言など、外国人に説明するために見ているうちにおもしろくなり、能に至っては能面を打つ教室に通い始めたくらいです。
ツアーリーダーとしてツアーを仕切る楽しみもあります。
コースは決まっていても「ここでのこの話をして驚かそう」とか「ここでこのお菓子をみんなに味見してもらおう」とか考えてツアーを作るのは、本当に楽しい事です。
日米の高校生のグループでしたが、奈良・京都の観光を終えた後の旅程、富士山登山と山中湖畔での合宿に参加させてもらったこともあります。
グループ全体の乗りで私が申し出たのですが、引率の先生も快諾。
とても楽しいツアーでした。
アフリカから来たダンサーグループ、休日に市内を案内しようと連れ出しても何も食べようとしないので、聞いてみるとほとんどが高すぎるとのこと。
できれば安いホテルに変えてほしいとまで言い出すので、今度はフリーマーケットや100円ショップに連れていくと、持っているお金をほとんど生活用品に使い、持って来た楽器まで売ってそれで生活用品を買おうとするのを見て、複雑な気持ちになったこともあります。
これらはほんの一部の体験にしかすぎません。
一つひとつの体験を通じて、いろいろなことを知る楽しさもあります。
私がガイドになった15年程前には、研修会でも、もうこのガイド業はパイの大きさがほとんど決まっていて、それを分け合う、取り合うといった雰囲気があり、またある言語に関してはノンライ(ガイドの資格のない人)が横行してとても将来に明るい展望は持てなかったものです。
が、最近少しずつですが取り巻く環境が変わりつつあるようです。
政府も最近やっと重い腰を上げ、ノンライ対策に動き出したようですし、そのためか中国や韓国から資格を取りに来る人も多くいるとの話も聞きました。
海外からの観光客にもいろいろ変化が見られます。
観光地に行って多勢のグループで回っているのは大抵中国か韓国からの観光客です。
欧米からのグループは比較的リピーターが多く、ネットや本からの情報を持って、自分たちでも回っていたりします。
このように、我々通訳・翻訳ライターを取り巻く環境が変わってきている中で、ガイドも変わっていく必要があるでしょうし、もう変わり始めているのかもしれません。
我々は今のところそれらの変化に柔軟に対応していくしかないのですが、これからは、あの「リンゴ切り」「サイムライショー」の人のように、ガイド自身が自分たちの個性や趣味を生かしてツアーを作り、直接ネットで内外の旅行社に提案したり売り込んだりする日がくるかもしれません。
